社会

4年半ぶり、吉野で10月21日「よしのウッドフェス」 - 9月24日までCFで協力金募る

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よしのウッドフェスのPRチラシ(吉野と暮らす会提供)

 木材関連産業の集積地、奈良県吉野町で10月21日、木の魅力を発信するイベント「よしのウッドフェス」が行われる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で約4年半ぶり。インターネット上で協力金を募るクラウドファンディングも行い、目標金額50万円まで達成間近だ。

 

 町内外の木材関連産業の後継者有志で2012年から活動する一般社団法人「吉野と暮らす会」が19年3月に初めて開催し、好評だったイベント。コロナ禍を乗り越えての第2回は、暮らす会に共感した多業種の20〜30代男女8人が主力メンバーに加わり、新しい目線で「木ってすごいと思える体験をしてもらおう」と意気込む。

 

 木を扱う工場が集まる地域の町歩きや丸太の皮むき大会などのイベント、ワークショップ、物販などを企画。出店は町内外に呼びかけ、ヨガや軽スポーツなど木材以外にも広げる。

 

 暮らす会ディレクターの吉川晃日さん(27)は「閉鎖的な一面を打破し、新しい切り口で木の魅力を伝えたい」との考えで、インターネットを活用するクラウドファンディングも手段の一つだ。クラウドファンディングサービスのサイト「READYFOR(レディーフォー)」で、「国産材の需要が減って放置林が増え、安定した良材の生産が難しくなってきた」と森林・林業の課題を訴え。木の文化をよみがえらせる地域の取り組みに参加を呼びかける。

 

 目標金額は50万円でイベント会場での木育コンテンツ設営費などに活用する。寄付額は3千円〜10万円。リターンは吉野材の割りばし365日分、ウッドフェス前夜祭参加、オーダーメード木工品、中井章太町長が案内する山守ツアーなど多彩にそろい、この地域に育まれた木の文化の豊かさが感じられる。

 

 問い合わせは、暮らす会、電話0746(32)2181。

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