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圧巻のVR映像を上映 奈良県吉野町・金峯山寺でミニシアターオープン 修験道や金峯山寺の歴史などわかりやすく解説

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圧巻のVR映像を上映するミニシアター=27日、吉野町吉野山の金峯山寺聚法殿

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 奈良県吉野町吉野山の金峯山修験本宗総本山、金峯山寺(五條良知管長)はきょう28日、本堂蔵王堂南側の聚法殿(じゅほうでん)にVR(バーチャルリアリティー)映像などを上映するミニシアターをオープンする。

 

 聚法殿1階で資料展示などに使われていた一画を改修し、縦約2メートル、横約4メートルの大型スクリーンと音響、照明環境を整えた。木製ベンチを配置し、収容人数は約50人。隣室にはくつろぎ読書スペース「峙(そわ)」があり、入館料(中学生以上千円、小学生900円)で峙とシアターを利用できる。

 

 当面の上映コンテンツは、文化財のデジタル保存に取り組むTOPPAN(東京)が制作したVR映像「金峯山寺」(約20分)。同社が5年がかりで実施したデジタル計測や高精細画像処理等の成果を公開用映像にまとめた。

 

 蔵王堂内の外陣から内陣、さらに厨子(ずし)内部へと入り込み秘仏本尊・蔵王権現に迫る視点の動きはVRの醍醐味(だいごみ)。精緻なデジタル計測技術で、巨大な木造古建築の構造も明らかになる。修験道や金峯山寺の歴史と祈りの心もわかりやすく解説し、英語字幕も付けた。

 

 27日には関係者らを招いたオープニングセレモニーがあり、五條管長は「文化財をデジタル保存で後世に伝える取り組みの成果。お寺の魅力とともに皆さんに知ってもらえれば」と話した。

 

 VR映像「金峯山寺」以外の上映作品は準備中で、完成するまでの入館料は中学生以上600円、小学生500円になる。

 

 VR映像の上映時間(本尊特別開帳期間)は午前9時30分▷午後0時30分▽午後2時30分の3回。本尊の春の特別開帳は28日から5月6日まで。問い合わせは同寺、電話0746(32)8371。

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