奈良市都市計画道路19路線「廃止」へ 「建築制限の先行解除」も

奈良市は市内の都市計画道路72路線のうち、未整備となっている31路線を見直した結果、県道などを除く市道に関わる19路線すべてを「廃止」する方針を固め、12日、「奈良国際文化観光都市建設審議会」(=国都審、伊藤忠通会長)に報告した。都市計画決定から90年以上たち時勢に合わなかったり、効果が薄かったりした計画などを、市の財政事情も踏まえ判断した。ただ、都市計画道路の廃止には、路線ごとに都市計画法に基づく手続きが必要。市は都市計画道路内での土地利用に不利益が生じないよう、「建築制限の先行解除」を行う考えも示している。