東大寺福祉療育病院が移転、建て替えへ 老朽化や需要拡大対応

重症心身障害児者を受け入れる「東大寺福祉療育病院」(奈良市雑司町)は、施設の狭あい化や需要の拡大などに対応するため施設を移転新築することを決めた。10年ほど前から検討を始め、東大寺から離れた場所に移転することも検討したが「大仏さまの近くで慈悲の実践をしたい」と現在地から約500メートル北西にある旧奈良市立鼓阪幼稚園の敷地などを移転候補地とした。ただ同候補地は古都保存法の「歴史的風土特別保存地区」の区域内で厳しい開発規制がかかっていることから、都市計画事業としての手続きが必要となるなどクリアすべき課題もある。