経済

注目集める大和茶に JAならけん初茶初市

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出品された茶を吟味する入札参加者=9日、奈良市都祁白石町のJAならけん広域茶流通センター

 奈良県農業協同組合(JAならけん)は9日、大和茶の新茶シーズンの幕開けを告げる2025年度初茶入札販売会「初茶初市」を、奈良市都祁白石町のJAならけん広域茶流通センターで開いた。本年度は霜害も少なく、生育は平年並みかそれ以上。例年と同時期の初市開催となった。同日のキロ当たりの最高価格は県品茶(10キロ売り)の1万5120円(税込み)で、前年比で11%上昇した。

 初市には奈良市や月ケ瀬村をはじめとする生産者が計72点(県品茶21点、かぶせ茶38点、一般茶13点)合わせて約6・6トンの荒茶を出品。県内や京都・大阪・愛知から参加した20の茶商は、茶葉の色や形状、香り、重さのほか、湯を注いで抽出した茶の色や味などを慎重に吟味し、入札価格を決め札入れした。

 

 大和園(山添村)の県品茶をこの日の最高額で落札した池村千歳園本店(天理市)の池村宗宏社長は「水色や香りとも特によかった」と高く評価。

 

 同日の1キロ当たりの平均税込み単価は、昨年の2330円を上回る2392円になった。

 

 初茶入札販売会は今後、6月2日まで10回行われる予定。JAならけんの松山芳巳常務理事は「いい入札結果が出た。大和茶に対する期待の表れだ。国内外からお茶は注目を集めている。輸出に必要な基準に合う良いものを生産者の皆さんとつくっていきたい」と力を込めた。

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