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【読者プレゼントあり】養蜂のはじまりの地・奈良 ミツバチのもたらす幸せとともに暮らす - 井上養蜂園(奈良県大和郡山市)<PR>

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奈良の養蜂は飛鳥時代から? 

 自然が豊かな奈良は、実は「養蜂」のはじまりの地だともいわれている。

 

 『日本書紀』皇極天皇2年(643年)、「百済の太子余豊、蜜蜂の房四枚をもって三輪山に放ち、養う。しかれどもついに蕃息(うまわ)らず」とあり、上手くいかなかったものの養蜂を試みたということが伝わる。これが「蜜蜂」の語が初めて文献上にあらわれた記録であり、日本における養蜂のはじまりは奈良だという説がある。

 

 ミツバチの野外での活動が活発になるのは3月から11月。特に良質の蜜が採れる4月から6月にかけて、井上養蜂園(大和郡山市豊浦町)はもっとも忙しい季節を迎える。

 

 

日本における養蜂業と、井上養蜂園の歩み

 井上雅運さんの父は農家で、砂糖が希少だったこともあり養蜂にも取り組んでいた。

 

 日本の養蜂業自体は、高度経済成長期を背景とした自然環境の悪化、1963年(昭和38)年の蜂蜜輸入自由化等により大打撃を受ける。一方で、「ポリネーション」が登場したことにより、新たな展開を迎えた。

 

 都市部での開発や残された農地での農薬による防虫が原因で、昆虫による受粉が十分に行われなくなっていた。果樹等では奇形果・小型果が多く生じるようになり、解決策としてミツバチによる受粉の活発化が提案されるようになった。

 

 昭和40年代に入ると作物の経済価値を高めるためのハウス栽培が盛んになり、ハウス内での受粉作業におけるミツバチの需要が急増。県内ではイチゴのビニールハウスが建てられるようになり、奈良の養蜂業全体が盛り上がりをみせた。

 

 この頃に「しっかりと養蜂業をやっていこう」と決意して、井上養蜂園をスタート。現在は、採蜜の時期には一群で5~6万匹にもなるミツバチとともに仕事をする。

 

 井上さんによると、「不思議なことに、同じ環境にミツバチを放しても、採れたハチミツの色は巣箱によって変わってくる」のだという。

 

井上雅運さん

 

 

ミツバチがもたらしてくれるもの

 井上養蜂園の「純粋はちみつ」は、「百花みつ」と「れんげはちみつ」の2種類。お客さんがわかりやすいようにと考えてシンプルにしている。

 

 2008年(平成20年)には、社団法人日本養蜂はちみつ協会で表彰されたこともある。

 

 「百花みつ」は、様々な種類の花から採蜜されていることもあり、単花蜜と比較すると花の香りが穏やかでクセが少なめ。そのまま食べておいしいのはもちろん、ヨーグルトや牛乳、コーヒー、紅茶にも合う。料理でもアレンジしやすい、誰でも楽しめる蜂蜜だ。

 

 単花蜜である「れんげはちみつ」は、「百花みつ」よりも香りに強さを感じる。れんげの蜜には良い意味で野性的な甘さがあり、「大人向け」という印象を受ける。相性の良い飲み物や料理を探し、自分だけの味わい方を見つける楽しみがある。

 

井上養蜂園の純粋はちみつ(右:れんげ、左:百花)

 

 また井上養蜂園ではハチミツ販売のみならず、農家向けにミツバチのリースも行っている。ミツバチを使い受粉させた農作物は形が良いものになるため、奈良の特産品であるイチゴや柿、梅、ナスをはじめとする果樹や野菜にとっても、彼らはなくてはならない存在なのだ。

 

 リース業で井上さんが特に喜びを感じるのは、「形の良いものができたとき、農家さんからうれしそうな声で教えてもらえること」。生産者と同じように嬉しくなるという。

 

 

養蜂業を未来へつなぐ

 養蜂業とは、ミツバチという自然が相手であり難しい。井上さんはだからこそ面白いと感じる。

 

 成長や病気などで思うようにいかないこともあるが、井上さんは「周りの人たちと教え合い、協力し、お互いが前進できるように懸命に頑張る」と意気込む。そして「次の世代に技術を伝え、未来につないでくこと」を目指している。 

 

 

プレゼント情報

奈良新聞デジタルプレゼントコーナーにて井上養蜂園の商品プレゼント情報を公開中。

※応募締め切りは5月22日(木)

 

今回のプレゼントは、純粋はちみつ300グラム入り

 

 

プレゼント応募はこちら

 

 

井上養蜂園

奈良県大和郡山市豊浦町67

TEL:0743-59-2166

 

井上養蜂園の純粋はちみつを購入できるお店など

<産直市場 よってって>

https://www.yottette.jp/category/shoplist/nara/

 

<豆パン屋 アポロ>

〒639-1133  奈良県大和郡山市高田口町40-4

電話:0743-52-8106

https://www.instagram.com/apollomamepanya/

 

<パン工房 西山荘>

[本店]〒630-0131 奈良県生駒市上町19-1

電話:0743-78-6782

https://www.bakery-seizanso.jp/honten/

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