俳優・山口崇さんの訃報が先日届いた。テ…
俳優・山口崇さんの訃報が先日届いた。テレビ時代劇「大岡越前」では8代将軍・徳川吉宗役を演じ、クイズ番組の司会でも活躍した。
筆者はすぐ、NHKの時代劇「天下御免」のタイトルが頭に浮かんだ。先の「大阪万博」の翌年、1971(昭和46)年10月から72年9月まで(全46回)放送されている。
中学2年の時の、遠い日の記憶なので、江戸時代の発明家・平賀源内(主役・山口さん)が、事件を解決する痛快な時代劇―ぐらいしか思い出せない。
4月20日の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」では、主人公・蔦屋重三郎が大きな影響を受けた源内の壮絶な最期を、安田顕さんが熱演、注目を集めた。
「エレキテル」をはじめ、世間を驚かすアイデアを生み出した奇才・源内。偶然とはいえ、同時期に2人の源内にスポットが当たったことは面白い。
山口さんの源内は、局に画像データが全く残っていないそうだ。当時は録画テープが貴重だったので、上書きして撮影したという。再放送はかなわず「源内無念乃夢噺」といったところか…。(恵)