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OSK日本歌劇団OG公演 5月2、3日 大阪松竹座 - 『生まれ故郷』でレビュー魂全開

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パリメドレーの若木志帆(右)と美森あいか(左)※撮影はすべて藤井博信(日本写真家協会会員)

 今年、創立103周年を迎えたOSK日本歌劇団のOG公演「Forever Dream」が5月2日、大阪松竹座(大阪市中央区)で開幕する。OSKは1922年、翌年の大阪松竹座開場に先立ち、同劇場の専属舞踊団、松竹楽劇部として誕生。昨年に続き、『生まれ故郷』のステージでのOG公演が2年連続で実現する。公演は3日まで。

 

 初日にさきがけて1日夕、同劇場でゲネプロ(舞台稽古)が行なわれた。往年のスターから昨夏退団したOGまで、退団後も芸能活動を続けている人はもちろん、舞台出演から遠ざかっていた人も、ステージに乗れば全員が『現役』。在団中から稽古につぐ稽古で身に付けてきた確かな技芸と心に刻み込んだ『レビュー魂』全開で、リアルタイムの輝きに満ち、OSK初観劇の観客もひきつけるショーが出来上がった。

 

 第1部「Into the Memories」(構成・演出=吉峯曉子)は日舞のオープニングからOSK得意の民謡メドレー、琉球舞踊と展開し、パリメドレーや懐かしい作品の中の名曲、名場面が続く。OSKで数多くの舞台を手がけた振付師、故・大谷盛雄氏をしのぶコーナーもある。

 

民謡メドレーはOSKならではの演目。高世麻央(手前右)、美森あいか(左)

 

琉球舞踊もOSKの十八番(おはこ)。(右から)涼風うらら、桜花昇ぼる、夏城佑季

 

故・大谷盛雄氏をしのび大谷氏が振り付けたタンゴの名曲を踊る洋あおい(右)と千爽貴世

 

おなじく大谷氏の振り付けでラテンの名曲を披露

 

 第2部「ルネッサンス」(構成・演出=山村友五郎)は、OSKが解散の危機を乗り越える大きな力となった66年ぶりの大阪松竹座「春のおどり」(2004年)以来、毎年上演が続いている松竹座公演から名場面の数々を上演。最上級生として存続活動を牽引した吉津たかし(特別序列、奈良県宇陀市出身)はじめ、存続期を共に駆け抜けたメンバーとその後に入団した『若手OG』が出演する。

 

第2部「ルネッサンス」は最上級生として存続活動を牽引した吉津たかしのタクトで開幕

 

「ダンシング・フォーリーズ」(2005年、大阪松竹座「春のおどり」第2部)の主題歌で踊る大貴誠(中央)ら

扇さばきが見どころの日舞「葉桜」の高世麻央

 

「グラナダ」を歌い踊る桜花昇ぼる

 

 第3部「Everlasting Stars」(演出=吉峯曉子、山村友五郎)は歴代トップスターの嵯峨みさ緒、東雲あきら、洋あおい、大貴誠、桜花昇ぼる(奈良県斑鳩町出身)、高世麻央ーそれぞれのコーナーから、華やかなフィナーレへと続く。

 

「ラ・ゴロンドリーナ」(1993年、近鉄小劇場)の名場面を演じる東雲あきら(右)と友美愛

 

「ONE VOICE」を歌い上げる嵯峨みさ緒

 

全員が勢揃いしたフィナーレ。(前列左から)美影ひとみ、友美愛、大貴誠、洋あおい、嵯峨みさ緒、東雲あきら、桜花昇ぼる、吉津たかし、高世麻央

 

 OSKは103年の歩みのうち、1967年から2003年までの36年間、あやめ池円型大劇場(奈良市、2004年閉館)を本拠地として活動し、奈良とのかかわりが深い。

 

🌸OSK日本歌劇団OG公演「Forever Dream」公演情報🌸
5月2、3日 昼の部=12時開演、夜の部=16時30分開演

S席8500円、A席4500円

チケットホン松竹=電話06(6530)0333、チケットWeb松竹=https://www1.ticket-web-shochiku.com/t/ で受け付け。※残席わずか

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