作曲・編曲家、ピアニスト三船麻里が演奏会 ジャンル超えた新旧7作品 4月6日、河合町立文化会館まほろばホール
関西フィル 木村悦子ら演奏
奈良県上牧町在住の作曲・編曲家でピアニストの三船麻理が、自作曲のコンサートを4月6日午後3時から、河合町高塚台1丁目の町立文化会館まほろばホールで開催する。昨年発表した組曲「ノスタルジア」や書き下ろしの新作「ある一日」に小品、編曲作品も含めた新旧7作品を、関西フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターのバイオリニスト、木村悦子=奈良市出身=らの演奏で披露する。
自作曲のコンサートを開くのは22年ぶり。昨年秋に大阪で初演した組曲「ノスタルジア」が好評で、多くの人に聴いてもらいたいと再演の機会を作った。俳優で朗読家の端田宏三氏から、自身の朗読公演のために、わらべ歌を取り入れた音楽を制作してほしいと依頼されて作曲。フルート、バイオリン、チェロのための三重奏曲で、「前奏曲」から終曲「子守唄」まで、オリジナル曲とわらべ歌を織り交ぜた計6曲からなる。遊び歌の「はないちもんめ」や大阪の盆歌「おんごく」などのわらべうたメドレーがあったり、「あんたがたどこさ」は変奏曲になって登場する。
新作初演となる「ある一日」は、「おはよう」「散歩」「仕事中」「夢の中」の短い4曲からなるフルート曲。ありふれた日常を、日々の小さな幸せに感謝しながら音楽にした。このほかハンガリー・バラトン湖の冬の凍った風景を表現したバイオリン曲「光る湖」(2003年)、宮沢賢治の詩を音楽にした無伴奏チェロ曲「永訣の朝~宮沢賢治詩集より」(16年)、編曲ものではバイオリとピアノのための「ソーラン節」(民謡)「ふるさと」(岡野貞一作曲)など。
演奏は木村のほかチェロが関西フィルの玉木俊太、フルートが王寺町在住の加藤勇仁=相愛大学非常勤講師=、ピアノが三船で、三船以外の3人が各楽器の名曲をソロ演奏する時間もある。
三船は大阪教育大学特設音楽課程作曲専攻を経て同大学院を修了。ジャンルを超えた作曲活動で第1回ローランドフェスティバルグランプリ、万葉歌にメロディーをつける「万葉の歌音楽祭」大賞(2度)など。「オリジナルも難しい音楽ではなく聴きやすい音楽を作っている。素晴らしい演奏家の皆さんの演奏で、地域の皆さんと音楽を楽しむ時間を共有できればうれしい」と話している。
入場料は1000円
問い合わせは電話:090(1480)5492
自作曲のコンサートを22年ぶりに開く作曲・編曲家でピアニストの三船麻理
木村悦子(バイオリン)
玉木俊太(チェロ)
加藤勇仁(フルート)