公共の場に設置され、誰でも自由に弾ける…
公共の場に設置され、誰でも自由に弾けるストリートピアノ。近年、県内でも駅や商業施設などに設置。その音色が人々の心を和ませている。
最近、大阪市の商業施設に設置されたストリートピアノを巡ってSNS上で、物議を醸している。発端となったのは設置者が投稿した利用者に向けた注意喚起だ。
「お願いです。練習は家でしてください」とし、「つっかえずに弾けるようになってから発表を」との趣旨だった。これに対し、著名人を含む多くの人から「ストリートピアノの意義に反する」など批判が相次ぎ、テレビのニュースにもなった。
設置者は謝罪に追い込まれ、ストリートピアノも撤去されることになったという。
練習のために何時間もピアノを占領するなら問題だ。しかし、上手に弾けないと使えないのならストリートピアノの意味はなく、設置者の理解不足といわざるをえないだろう。
ただ、詳しい状況がわからないが、最初の投稿には「下手な演奏に多くのクレームが入っている」と書かれていることが気になる。聞く方も寛容な心を持ちたい。(法)