「キツネ」の子らが行列 奈良県大和郡山市「お城まつり」で時代行列・白狐渡御

奈良県大和郡山市の郡山城跡一帯で開かれている第64回「大和郡山お城まつり」(同市観光協会・県郡山金魚漁業協同組合主催)で30日、時代行列・白狐渡御が行われ、キツネの面を着けた子どもや武者ら約130人が市内を練り歩いた。
白狐渡御は昭和初期に同市の洞泉寺遊郭の楼主らが地元の源九郎稲荷神社で始めた行事。顔を白く塗り、キツネの面や尻尾を着けた市立郡山南小学校(同市柳町)の児童約40人が、神具の御手座(みてぐら)を手に、踊りながら歩いた。
時代行列では市立郡山東中学校の赤瀬泉さんが来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で主役となる豊臣秀長に扮して馬に乗り、沿道の注目を集めた。
白狐渡御は市役所前で時代行列と合流。同神社総代の中川国昭さん(84)は「今年も無事行えてよかった」と話した。お城まつりは4月7日まで。