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刀剣や陶芸、一刀彫など1200点 第9回「奈良工芸の粋」展が開幕 ぬくもり優しい匠の技

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各分野で活躍する作家の作品が並ぶ「奈良工芸の粋」展=13日、奈良市水門町の依水園

名勝依水園・寧楽美術館で3月17日まで

 

 奈良を代表する工芸作家の作品を一堂に展示する第9回「奈良工芸の粋」展(奈良新聞社主催、県後援、大和農園グループ特別協賛)が13日、奈良市水門町の名勝依水園・寧楽美術館で始まった。17日まで。

 

 「陶芸」「染織」「漆芸」「木工」「一刀彫」「竹工」、「人形」「ガラス」「刀剣」「茶釜」「金工」「錫(すず)」「細工彫」「面皮細工」の14部門の作家53人の作品約1200点を展示、販売する。

 

 園内の主屋に設けられた5室の特設ギャラリーでは、酒器や茶器、食卓の器、盆、花器、装飾品、布製品など、作家ごとに作品を展示。工芸作品を日々の暮らしに取り入れてもらおうと、手の届きやすい価格で販売している。

 

 橿原市の飲食業、樋口善久さん(30)は「どれもすてきな味わいがあるものばかり。料理に使いたくなる」などと話していた。外国人観光客も多く訪れ、観覧を楽しんでいた。

 

 特設ギャラリーの一部ではチャリティーオークションを実施。出品作家は7人(陶芸、漆芸、ガラス、刀剣)。売上金の一部を県共同募金会に寄託し、能登半島地震への義援金として寄付する。

 

 園内併設の寧楽美術館では特別展示が行われ、県無形文化財保持者の刀匠河内國平さん、同じく月山貞利さん作の太刀のほか、奈良を代表する作家らの作品を展示している。

 

 午前9時30分~午後4時開館(最終日は同3時まで)。依水園入園料(寧楽美術館入館料含む)一般1200円。

 

 問い合わせは奈良新聞社企画部、電話0742(32)2112。

 

 また、期間中には園内「三秀亭」にてギャラリートークも開催。14日は陶芸家の森田由利子さん、15日は面皮細工作家の花井慶子さん。各日とも午前11時~午後1時。参加費5000円(昼食付・税込み)。各先着20人。申し込みは、奈良新聞社ならリビング「奈良工芸の粋」展ギャラリートーク係、電話0742(32)2775。

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