【動画あり】奈良公園で子鹿誕生

国天然記念物「奈良のシカ」が生息する奈良市の奈良公園で1日、今年最初の鹿の赤ちゃんが誕生した。「奈良の鹿愛護会」が2日発表した。子鹿第1号の確認は昨年より4日早かった。
子鹿は雌で体長約51センチ、体重3・14キロ。1日午後1時10分、同公園の浅茅ケ原園地で子鹿が生まれていると近くの旅館従業員から同会に連絡があり、同会職員が駆けつけて鹿の保護施設「鹿苑(ろくえん)」に保護した。
同会は子鹿を守り、人とのトラブルも避けるため、妊娠している雌鹿を1日現在、90頭保護している。5末~6月上旬が出産の最盛期で、奈良公園全体では毎年200頭超の子鹿が誕生。鹿苑で保護した子鹿は7月下旬に放されて公園デビューを果たす。
同会は「子鹿を見かけた時は、少し離れた場所から温かく見守っていただきたい」と呼び掛けている。