音羽山観音寺後藤住職の花だより - 住職に春を告げる植物たち ウグイスの鳴き方に成長も
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2月末までの冬休みが明けた、3月初旬の奈良県桜井市にある音羽山観音寺。
2月下旬には奈良の平野部でも久しぶりに雪が積もりましたが、観音寺では20cm積もったそうです。そうかと思えば、取材の数日前は「暑かったわ」と後藤密栄住職。まさに三寒四温の言葉通りの気温変化が、山ではより感じられるようです。
「昨日の朝、初めて『ホー、ホケキョ』って鳴くウグイスの声を聞いたわ」
住職によると、ウグイスは最初から上手に鳴けるわけではなく、最初は「ケキョケキョ」と鳴いているそう。暖かくなり、練習を重ねて「ホー、ホケキョ」と鳴くようになるそうです。
「まだ最初の『ホー』が短かったわ」
毎日山で過ごしている住職には、ウグイスの練習の成果がよく分かるのでしょう。
住職の庭も、まだまだ咲いている花は少なく冬の風景ですが、少しずつ春の気配も近づいているようです。
「貝母(バイモ)が、この間まで雪に埋もれていたのに、雪がなくなったら10cmぐらい伸びてたのよ」
バイモとは、アミガサユリともいい、春一番に新芽が出てきて住職に春を感じさせる草花のようです。
ほかにも春を告げる植物はあります。
「ユキワリイチゲのつぼみを、梅の木の下で2つ見つけたのよ」
前回の取材では、まだ芽も出ていませんでしたが、もうつぼみをつけているのですね。
「裏の土手の方が日当たりが良いから、早いかもしれないわね」
そういって住職が見せてくれたのは、台所の裏側にあたる場所。「裏の土手」と呼んでいるようです。
「あら、やっぱりこっちの方が早いわ。もうすぐ咲くわね。フキノトウも出てるわ」
住職もうれしそう。濃い緑色の葉から、確かに芽を出してうなだれているようなつぼみがいくつか見られます。フキノトウも、見ることができました。
「ユキワリイチゲは開いたり、しぼんだりするのよ」
開いているユキワリイチゲを見てみたいと思いました。
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽。
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。
火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門