寺の歴史と謎に迫る シリーズ第5弾「当麻寺の365日」発売 貫主・松村さん「ぜひ寺にも足を運んでみて」

二上山の麓に建つ奈良県葛城市の当麻寺中之坊貫主の松村実昭さん(52)が、このほどエッセー本「当麻寺の365日」(西日本出版社)を出版した。奈良のお寺を紹介する365日シリーズの第5弾。中将姫の曼荼羅(まんだら)やボタンの寺として知られ、いまだに解明されていない謎も多い同寺の日常をつづっている。
松村さんは同志社大学文学部を卒業後、高野山専修学院で四度加行を成満。1997年に同寺中之坊副住職に就任。院主を経て23年より貫主を務める。
本では、中将姫が極楽浄土へ導かれる様子を再現した「練供養」、当麻曼荼羅が織り上がったことにちなむ「蓮華会」など古くから残されてきた年中行事を季節感たっぷりにつづる。また、約40年前までは寺で作っていたという、修験者・役行者が伝えたとされる大和の伝統薬「陀羅尼助(だらにすけ)」の話なども。寺の歴史と謎に迫るような興味深い内容だ。
松村さんは「本を通して1年の流れを知り、ぜひ寺にも足を運んでみていただければ」と話す。
A5判、208ページ。1980円(税込み)。全国の書店、ネットで販売中。問い合わせは、西日本出版社、電話06(6338)3078。