歴史文化

「信貴山城跡」など奈良県指定文化財に7件

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平群町の「信貴山城跡」(同町提供)

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 奈良県は25日、平群町の朝護孫子寺にある「信貴山城跡」(室町時代)=史跡=など7件を県指定文化財に指定した。7件は建造物、彫刻、絵画、工芸品、古文書、考古資料、史跡の各1点。県文化財保護審議会の答申を受け、同日に新指定を告示した。県指定文化財は計588件となる。

 

 信貴山城跡は、信貴山頂(雄岳)に位置する戦国期の典型的な山城。「戦国の梟雄(きょうゆう)」とも呼ばれ、大和を中心に活動した武将・松永久秀の最期の居城として高い歴史評価を持つ。

 

 高良神社本殿(天理市)は一間社春日造で、屋根は檜皮葦形の銅板葺(ふ)き。木鼻や蟇股(かえるまた)、垂木の形状などから県内に残る中世の春日造社殿として極めて重要な資料。

 

 当麻寺(葛城市)の「木造不動明王立像」=彫刻1体=は、一木造りで平安時代までさかのぼる貴重な作例で、不動明王立像として県内最大級の大きさ(像高170.7センチ)。念佛院(大和郡山市)の「絹本著色千手観音二十八部衆像」=絵画1幅=(鎌倉時代)は、千手観音と二十八部衆、風神・雷神が住む聖地を表す。

 

 工芸品は仏隆寺(宇陀市)の「茶臼(ちゃうす)」(中国・元代)を指定。大和茶発祥の地と伝わる同寺で完形品として伝世した数少ない茶臼の遺品。

 

 古文書は清水敏男(奈良市)所有の「清水家文書」222点(室町時代後期~明治時代)、考古資料は県所有の「観音寺本馬遺跡出土品」562点(縄文時代)をそれぞれ指定。

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