歴史文化

【東大寺お水取り2025】施しに鹿や鳥も集い「生飯投げ」

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食堂の出口から生飯投げを行う練行衆=6日、奈良市雑司町の東大寺

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 東大寺二月堂の修二会(お水取り)の本行中、練行衆の正式な食事は1日に1度だけ。正午、二月堂下の食堂(じきどう)に入り、「食作法(じきさほう)」として長い祈りをささげてから口にする。食事中は無言で、ご飯のお代わりや白湯は箸を机の角でたたいて催促する。

 

 食べ終わると、取り分けた生飯(さば)を食堂の出口から向かいの閼伽井屋(あかいや)の屋根へ投げるのが習わし。鳥獣への施しが目的で、地面に落ちた生飯を目当てに鹿や鳥が集まってくる。

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