歴史文化
【東大寺お水取り2025】五体投地 堂内に響く悔過の音

東大寺二月堂の修二会(しゅにえ=お水取り)では、行にこもる僧・練行衆(れんぎょうしゅう)が本尊・十一面観音に、自身を含めた人々の日頃の過ちを懴悔(さんげ)する悔過(けか)の行法に取り組む。
中でも最も激しい所作を伴うのが「五体投地」。五体人と呼ばれる当役が礼堂(らいどう)の「五体板」に激しく身を打ち付ける。
薄暗い堂内に「バーン」という大きな音が何度も響き、聴聞者に懺悔と祈りの心が伝わってくる。