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【東大寺お水取り2025】ゆかりの人々、朗々と「過去帳奉読」

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「過去帳」を読み上げる望月さん=5日夜、奈良市雑司町の東大寺二月堂(同寺から特別な許可を得て撮影)

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 東大寺二月堂の修二会(しゅにえ=お水取り)は5日夜、寺にゆかりが深い創建以来の人の名を記した「過去帳」の奉読があった。

 

 参籠(さんろう)5年目で今年初めて読役(とうやく)を務めた「新過去」の望月大仙さんが、「大伽藍(がらん)の本願聖武皇帝、聖母皇太后宮、光明皇后―」から始まる過去帳を、緩急と抑揚のある節回しで読み上げた。

 

 鎌倉時代、過去帳を奉読する僧の前に青い衣を着た女性が現れ、「なぜわたしを読み落としたのか」と恨めし気に言ったという「青衣の女人(しょうえのにょにん)」のくだりでは、ひときわゆっくりと読まれ、多くの聴聞者が静かに耳を傾けた。

 

 過去帳の奉読の前には、全国の神々を二月堂に呼ぶ「神名帳」が独特の節回しで読み上げられた。

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