事業前進も論戦継続 奈良市立佐保・鼓阪両小の再編統合 児童の学習環境懸念も

奈良市立佐保小学校と鼓阪小学校の再編統合問題は、昨年3月に市議会が認めた債務負担の上限約51億円で新校舎建設が落札された。今議会に工事請負契約案の追加提案が決まるなど、事業は一歩前進した。ただ、工程を見ると、経費削減のため、現校舎解体の大部分や外構工事が、学童保育施設「バンビーホーム」の建て替えと共に、新校舎完成後となっており、新年度以降4年間にわたりグラウンドの使用は大幅に制限される。校内敷地で進められる新校舎建設と合わせ、学習環境への影響や安全面を懸念する声もある。一方の鼓阪小では児童3人が事業の見直しを求める請願を提出。6、7日の市議会本会議でも論戦が続いた。