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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 「名札をつけておかないとね」プランターの冬準備

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本堂の前で笑顔の住職

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 今年の11月17日には「お葉付きイチョウを観る会」が行われた、奈良県桜井市の音羽山観音寺。取材に訪れたのは会を数週間後に控えた10月末。この日は、後藤密榮住職も少しずつ準備を進めているところのようです。

 

 「名札をつけておかないとね」

 

 住職の庭には、数えきれないほどのプランターが置かれています。どのプランターにどの植物が植えられているか、住職にしか分かりません。

 

 ですが、数週間後の催しで庭を広く使うため、プランターは別の場所に移動しなければなりません。そのために、プランターに植えられている植物が何か、名札を付けておくようです。

 

 「プランターの掃除をしながら、この間、半日かけてやったのよ」

 

 ところが、問題が起きたようで…。

 

 「マジックが油性じゃなかったのよ。雨が降ったら消えちゃった」

 

 随分な手間が水に流れてしまったようですが、住職が明るく言うと笑い話になります。

 

 今度はきちんとプレートを買って、油性ペンで書くそうです。

 

 地植えの花も、終わったものは刈る予定とのこと。フジバカマも地植えなので葉が黄色くなったら刈るそうですが、10cmぐらいは残すそう。

 

 「踏まれちゃうからね」

 

 納経所の前にあるフジバカマが一番古いそうですが、

 

 「本当は新しい所に植えてあげると葉がきれいになるんだけど…」

 

 なかなか忙しくて、植え替える時間はないようです。その分、挿し木は住職の十八番。

 

 「思いついたら挿してみるの。気候が良いのか、どんなところでも挿したらつくのよ」

 

 勝手に飛んで、増える種もあれば、住職が挿し木をして増やしている花もあります。

 

 「挿し木してあげると、葉がきれいなのよ。来年の芽も植え替えた方がきれいに咲くわ。新しい土地が良いんだよ」

 

 植物たちも、新しい土地で心機一転するのでしょうか?

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽。

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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