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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 春の訪れとともに増える参拝者 お昼ご飯は「ねこ餅」

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参拝者を見送る住職

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 2月末までは雪が降ることもあるため、冬休みとしてご縁日の日以外は門を閉じていた、奈良県桜井市にある音羽山観音寺。3月に入ると早速訪れる人も多いようで、取材に訪れた3月初旬の日も次々と参拝者が山を登ってきました。

 

 オサムやサクラの鳴き声が、参拝者がやってきた合図です。毎日来る郵便局の人への鳴き方とは違うようで、鳴き声を聞いた後藤住職と一緒に本堂に向かいました。

 

 この日の昼ごろにやってきたのは、女性2人連れが2組。どうやら桜井駅から同じバスになって意気投合したそうで、一緒に山を登ってきたとのこと。ほぼ同時の到着でした。

 

 そのうちの一組は東京から来た母娘。娘さんが中学生の時から奈良が好きで「100回ぐらい来ている」とのこと。今回は、東大寺二月堂のお水取りと合わせての来県のようです。観音寺にお母さんを連れてきたいと、今回思い切っての参拝だそうです。「お母さんは80代」と聞いてびっくり。元気に上がって来られました。

 

 奈良に春を呼ぶお水取りですが、この日の観音寺の本堂は5℃。朝は穏やかに晴れていましたが、昼ごろにはみぞれも降りました。

 

 2組の女性と話している間にも、何組かの参拝者が訪れました。和歌山から来たという夫婦からは「どのようにお参りしたら良いですか」と住職に質問。

 

 「好きなようにどうぞ」とにっこり笑う住職。

 

 お参りの方法にはこだわらないそうです。祈る気持ちが大切ということでしょうか。

 

 参拝者が途絶えたすきに、「お昼ご飯食べようか」と住職。

 

 前回の取材で話を聞いたねこ餅を、記者の分も焼いてもらいました。

 

 「昆布と節分の豆と、エビ、アオサ、ゴマを入れたかしら」

 

 何が入っているか、楽しみです。うるち米を加えてつき直し、焼いてから少し置いていても柔らかなまま。

 

 玄関には、菜の花やラン、アイリスといった春らしい花が生けられています。

 

 まだまだ寒い観音寺ですが、参拝者の訪れとともに春になったことが感じられる3月初旬の一日でした。

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽。

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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