時代装束に身を包み、250人が練り歩き 奈良県桜井市の大神神社 五穀豊穣祈る「若宮神幸祭」

神馬に乗った神職や稚児が連なり
奈良県桜井市三輪の大神神社(井上卓朗宮司)で9日、「若宮神幸祭」が営まれ、時代装束に身を包んだ氏子や稚児、神職ら約250人が三輪のまちを巡った。
国家安泰・五穀豊穣(ほうじょう)を祈る例祭「春の大神祭」の行事の一つ。初代神官を祭る摂社・大直禰子(おおたたねこ)神社(若宮社)の分霊を移したみこしとともに、時代行列が拝殿前を出発。神馬に乗った神職や着飾った稚児が連なり、参道や三輪坐恵比須神社、一の鳥居など約4キロを練り歩いた。
沿道には多くの参拝者が集まり、奈良市から訪れた西本照美さん(75)は「地元で行われる時代行列よりも規模が大きく立派。拝殿前での神事も厳かで感動した」と話した。