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大和古寺お参り日記【15】 - 唐招提寺(上)

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開山堂に安置された鑑真大和の御身代わり像

 南大門をくぐると、古刹(こさつ)の趣を一瞬で感じられる。色づいた赤いモミジが境内の趣を引き立てていた。唐招提寺は聖武天皇の招きで来日した鑑真和上が759年に律宗の道場を開いたことに始まる。穏やかな空気が漂う境内は、歩くだけで癒される人も多いだろう。

 

 飛鳥や藤原の都で花開いた仏教文化は平城京でさらに盛んとなり、大寺が次々と建立された。ただ、正式な僧となるための戒を授ける伝戒の師がいなかった。

 

 その師を見つけ招くため、遣唐使の一員として派遣されたのが、興福寺の僧、栄叡(ようえい)と普照(ふしょう)だった。二人は入唐から10年を経て揚州に入り、鑑真和上に巡り会う。

 

南大門を抜けるとモミジが色付いていた

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