アラブ首長国連邦(UAE)の中心都市ドバイを訪れた。中東に足を踏み入れるのは初めてで、頭の中にあった中東のイメージが覆された。

　砂漠でラクダに乗る遊牧民。とんでもない。中東の金融センターともいわれるドバイは大都会である。高さ世界1の建築物ブルジュ・ハリファ(828メートル)を筆頭に高層ビルが林立している。

　石油を産出する金持ち都市と思っていたが、今のドバイは貿易と観光が主産業。ビーチリゾート、砂漠での四輪駆動車体験、ショッピングを満喫できる。

　某調査で観光都市世界1位になったのもうなずける。ただ、円安なので日本人が観光するには割高。ハリファの555メートル展望台に入場したのだが、タワーの高さよりチケットの高さに足がすくんだ。

　中東は紛争が多いイメージだが、ドバイに関しては治安も良好である。タクシー、土産物店など明朗会計で怪しげな勧誘などもなかった。

　イスラム教の国なので酒を飲める場所が限られるのが左党には辛い。観光客がコーラ、茶を飲んでいる。ああ、日本の立ち飲み屋が恋しい。望郷の念に駆られた。(栄)