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黒田辰秋「朱漆三面鏡」 1934年 京都国立近代美術館
京都市左京区の京都国立近代美術館が、12月17日~来年3月2日に開催する展覧会「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―」(観覧料一般1200円、大学生500円)の招待券を本紙読者5組10人に。
黒田辰秋は木工芸の技術で初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された京都出身の木漆工芸家。分業制に疑問をもって図案制作、素地作りから加飾までを一貫して自身で行い、実用性と装飾性、素材の特性を一体化させたところに生命感あふれる独自の創作世界を切り開いた。北海道外で初めて公開される「神代欅彫文飾棚」、1968年に新宮殿に納めた「朱溜栗小椅子」「朱溜栗小卓子」の控品など、初期~晩年の代表作を通じて作家の生涯と造形思考を紹介する。
問い合わせは同館、電話075(761)4111。
※2024年11月28日付・奈良新聞に掲載