平城宮跡で奈良時代再現「天平への誘い」 行列華やか、古代体験

奈良市の世界遺産・平城宮跡で奈良時代の様子を再現する「天平への誘い」(平城京天平行列実行委員会など主催・奈良市後援)が3日、開かれた。今年は2006年から毎年行われていた「平城京天平祭」を1日に短縮して開催した。
同祭のメインとなる「平城京天平行列」は、天平衣装をまとった聖武天皇と光明皇后、お付きの貴族や雅楽隊など全国からの応募で選ばれた参加者総勢80人が、朱雀大路から朱雀門までを華やかに練り歩いた。この日は好天に恵まれ、きらびやかな行列を大勢の観光客らが見守った。
さらに衛士隊や古代の市のにぎわい再現、古代の遊び、天平衣装体験など奈良時代にタイムスリップできる催しが実施された。
実行委員会の朝広佳子委員長は「規模は小さくなっているが、全国から楽しみに来て参加いただいている。華やかな天平文化を多くの方に知っていただきたい」と話した。