「ミニ・アンネ展」5月5日開幕 手紙や隠れ家模型など展示 奈良・聖イエス会スミルナ教会

奈良市百毫寺町の聖イエス会スミルナ教会は、5日から11日まで、戦後80年を記念した「ミニ・アンネ・フランク展」を同教会小聖堂の一角で開く。第2次世界大戦下のナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の犠牲者で「アンネの日記」を遺し、およそ15歳9カ月で死去したアンネ・フランクの生涯を、パネルや展示品でたどる。入場無料。
同教会はアンネの父・オットー氏と交流があり、教会の庭には氏が贈った「アンネのバラ」がちょうど咲き始めている。広島県福山市の「ホロコースト記念館」の協力も得て展示するのは、アンネの写真パネルやオットー氏とスミルナ教会牧師との交流の手紙、収容所解放時にオットー氏が母親に宛てた手紙、アンネの隠れ家の模型、ユダヤ民族を象徴するダビデの星が記された布など10数点。ホロコーストやアンネの生活、同教会とオットー氏との交流などを紹介するビデオも上映する。同教会は「展示を見て、平和について考えてもらえれば」と話す。
午前10時~午後5時30分開場。問い合わせは同教会、電話0742(24)0734。