わが国で最も人口の少ない自治体は本県の…
わが国で最も人口の少ない自治体は本県の野迫川村(離島を除く)。この本欄記事(今月2日付)に触発され、では最も面積の大きな村は、と自問。
これは簡単だ。県民なら誰でも知っているだろうが、日本で一番大きいのは本県の十津川村に決まっている。確かにそれで正解なのだが…。
留別(るべつ)村というのがあるという。北海道根室振興局択捉(えとろふ)郡に属する。村は「北方領土」内なので法令上だけの存在だ。面積は十津川村の2倍以上もある。
1855年2月7日に日露通好(和親)条約が締結。第2次大戦後、当時のソ連は千島列島を巡る一方的な主張に基づいて北方領土を占拠、ロシアも続けている。
もちろん日本側の主張は、ロシアが実効支配を止め、北方領土4島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞諸島)を返還すること。状況は厳しそうだ。
十津川村が一番でなくなったら、ちょっと寂しい。だが理不尽な4島占拠には抗議の声を上げ続け、返還の実現を果たそう。既に「北方領土返還要求運動全国強調月間」も始まっている。2月7日は「北方領土の日」。(北)