離島を除いて日本で最も人口が少ない自治…
離島を除いて日本で最も人口が少ない自治体は~ そう聞かれて、すぐ答えられる人は、どれだけいるだろうか。県南部の人口329人(1月1日現在、県推計人口)の野迫川村がそれである。
昨秋以降、数回テレビ番組で紹介されていた。スーパーも信号もない、97%が山林という過疎の村は近年、えらいことになっている。雲海を目当てに、外国人も含めて年間5万人もの観光客が訪れているそうだ。熊野古道と高野山に近いのも、集客のプラス要因という。
東京からだと約6時間もかかるのに、人々を引きつける雲海の魅力。7カ所のビューポイントがあり、山並みなど景色が違って見えるのも楽しい。
天候に左右されやすく、“空振り”も当然あるのに、外国人までが引き寄せられている。「絶景」画像が世界中に拡散していく、SNS時代ならではの観光事情といえよう。
村のHPを見ると「雲海情報」があり「雲海出現確率31%、天気くもり、気温マイナス3℃」とあった(31日20時半現在)。
「雲海を抜けたその先に広がる天空の國」というキャッチフレーズもキマっている。(恵)