【動画あり】籠たいまつ 火の粉 赤々 - お水取り
大和路に春を呼ぶ東大寺二月堂(奈良市雑司町)の修二会(しゅにえ=お水取り)は12日、「籠たいまつ」が上がった。新型コロナウイルス感染防止で、昨年に続き籠たいまつの拝観は中止され、参拝者のいない境内に火の粉が乱舞した。
午後7時半、連夜のたいまつよりひと回り大きい籠たいまつが、世話役の「童子(どうじ)」に担がれて二月堂に姿を現した。童子は舞台の欄干から燃え盛る籠たいまつを勇ましく付き出したり、舞台上を駆け抜けたりした。
たいまつは勤行のために二月堂へ上がる練行衆を導く道明かりで、普段は準備のため先に上がる練行衆を除いた10本だが、この日は全員が上堂し、11本の籠たいまつが上がった。