告示まで約1か月に迫った知事選を巡って…
告示まで約1か月に迫った知事選を巡って、立候補予定者の動きも活発になっており、保守分裂で関係者も無関心ではいられなくなった。
自民党県連が新人の推薦を決めたものの、党中央がいまだに結論を出していないため、各種団体も態度を決めかねている。党には党の思惑があるに違いない。
現職が国会議員を務めたこともあり、それなりに有力者との人脈を持っている。新人に決めた県連会長が、総裁選で大健闘した高市早苗氏であることも関係するのか。
小さな県の首長選挙でありながら、次の総裁選も視野に入れた、権力闘争的な側面も見え隠れしている。党の推薦問題が、県民不在の様相が気になる。
現職の4期16年の実績と展望をどう評価するのかが、本来の争点だ。しかも自民党の県議らが事実上支持してきた実績を、どう批判していくのか。
それだけに大阪で実績のある維新系の陣営は勢いづいている。「維新に負けない」ためと言いながら、誰が保守分裂を招き、ますます亀裂が深まっていることを知らねばなるまい。県民はきっと賢明な判断をする。(治)