「これでは戦えない」と自民党の有力県議…
「これでは戦えない」と自民党の有力県議がこぼす。党総裁の石破茂首相の商品券配布問題が発覚し、夏の参院選に向けて悲鳴を上げている。
それにしても、先の衆院選で初当選した新人議員との会食の手土産に10万円の商品券を渡していたというから、市民感覚と大きなズレがある。
それが15人で、150万円のポケットマネーというから、金銭感覚も庶民とは程遠い。明らかになったから大騒ぎしているが、そんな手土産は「当たり前」だったのではないか。
調べれば該当する政治家が続々と出てきそうな感じもする。昨年の総選挙で「政治とカネ」が問われたのに、石破首相自身がまるで分かっていないようだ。
小学生でも携帯電話を持つネット社会だが、ネット上でこの問題を批判する内容が目立つ。棄権ばかりしてきた若者が「選挙に行こう」と呼びかけている。
投票率が上がることは歓迎するが、得体の知れない「風」のようなものが、国を動かす事態もありそうだ。すっきりした爽やかな気分になりたい。きょうからセンバツ高校野球も始まる。球児たちを見習ってほしい。(治)