5月15日に奈良市でタイムスリップ講演会 大仏殿再建と桂昌院
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江戸時代の東大寺(奈良市雑司町)大仏殿再建の様子を、ゆかりの深い桂昌院に扮(ふん)して語るタイムスリップ講演会「東大寺二月堂、今蘇(よみがえ)る桂昌院の面影」が15日、午後2時から同寺の二月堂北の詰所で行われる。聴講無料。
徳川綱吉の母桂昌院は、大仏殿の再建に尽力した公慶上人への資金調達に貢献した人物。当日は観光振興に取り組む「奈良市民の倖(しあわ)せを願う会」代表で、江戸女装史研究家の喜多浩子さんが桂昌院に扮して講演。公慶上人との江戸城で対面した時の様子や、桂昌院が寄進した二月堂御正体の解説、上人の熱意や勧進の苦労などを語る。同寺の筒井寛昭長老も登壇予定。
喜多さんは「思いやりのある華厳の心を実現した桂昌院の話ができたら」、筒井長老は「修理によって皆がつながり、大仏や東大寺が守られてきた歴史、南都仏教を知るきっかけになってくれたら」と話す。
午後1時半に二月堂北側の茶所集合。問い合わせは喜多さん、電話090(8988)0469。