歴史文化

御霊信仰の歴史ひもとく昼食・講演会 4月27日、奈良県五條市で

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栄山寺境内に建つ小島御霊神社=五條市小島町

 旧宇智郡(現・奈良県五條市、大淀町)に22社が現存する御霊(ごりょう)神社の信仰の歴史をひもとく昼食会と講演会「御霊信仰を学ぼう」が27日、五條市小島町で行われる。定員25人で残りわずか。

 

 御霊神社の祭神・井上内親王(717~775年)の死去から1250年を記念して、小島御霊神社(小川文男宮司)が初めて企画した。小島御霊神社は御霊神社本宮(五條市霊安寺町)の宮分けで、藤原武智麻呂が開創した藤原南家の菩提寺、栄山寺の境内にある。

 

 井上内親王は聖武天皇の皇女で11歳から19年間、伊勢で斎王を務めた。帰京後に結婚した白壁王が770年に光仁天皇として即位して皇后となったが、天皇らをのろった疑いがかかり、皇太子だった他戸親王とともに773年に五條市に幽閉、775年に死去した。

 

 その年の夏以降、京は風水害や地震、干ばつなどの自然災害に見舞われ、777年には光仁天皇と山部親王(後の桓武天皇)も大病をわずらう。人々は井上内親王のたたりをおそれ、井上内親王を改葬し、皇后位を復するなどした。

 

 27日は午後0時半から吉野川沿いの和風レストランよしの川別邸撫石庵で昼食会の後、午後1時15分から御霊神社本宮の藤井利夫宮司の講演会。同2時から小島御霊神社に参拝する。参加費は昼食代込み1人2千円(当日集金)。

 

 昼食会・講演会参加希望と氏名、住所、携帯電話番号を明記してメール[email protected]か五條市小島町547、小島御霊神社にはがきで申し込む。10日必着。

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