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【速報】東大寺東塔は相輪含め高さは約70メートル 文献史料精査して明らかに - 奈良・奈文研が復元案を発表

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奈良時代に建立された東大寺東塔の復元案(報告書より転載)

 奈良時代、東大寺(奈良市)に建立された七重塔の東塔(奈良市)は、屋根の最上部に立つ相輪を含めた高さが約70メートルだったことが分かった。調査研究を進めていた奈良文化財研究所(奈文研)が25日、塔の復元案を発表。従来、高さは約100メートルとする説があったが、発掘調査の成果と文献史料の精査から約70メートルと明らかにした。

 

 文献史料に記された塔の「高」は「20丈余り」と「30丈余り」があり、これまで約70メートル説と約100メートル説で見解が分かれていた。奈文研が今回、南都諸寺の文献史料を調べた結果、「高」は相輪を含む高さであることを確認した。

 

 さらに史料の写本の系統をたどり、「30丈余り」は写本を作る過程で誤記が生じていたことが判明。相輪を含む塔全体の高さが「20丈余り」、約68メートルだったことを明らかにした。そこから発掘調査成果も踏まえ、当時の姿を復元した。

 

 復元研究の報告書は25日から、奈文研が運営するウェブサービス「全国遺跡報告総覧」で公開。報告書では鎌倉時代に再建された東塔の復元案も2案提示している。

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