奈良市長、市会で苦境 政策巡り“四面楚歌”に - 残り任期で問われる手腕

4期目の任期も後半に入った奈良市の仲川元庸市長が、市議会の9月定例会で苦境に立たされている。老朽化が進む環境清美工場(同市左京5丁目)の大規模改修や、市長が強いこだわりを見せる「七条地区」での新ごみ処理施設(クリーンセンター)建設事業についても「見通しがついた」状況とは言えず、全市的に進めようとしていた「公民館」の「地域ふれあい会館」への機能移転問題に至っては、議会から「総スカン」にあい、見直さざるを得ない状況だ。一連の政策には、これまで仲川市長に近いと見られていた「公明党」が公然と批判を展開するなど、市長と議会の関係は急速に冷え込んできている。実績づくりを急ぎたい市長に対し、早くも来年度当初予算案審議への影響を懸念する声も出ている。