12年ぶりに会長交代、主要役員も刷新し…
12年ぶりに会長交代、主要役員も刷新した自民党の「高市県連」が始動した。来春の統一地方選に向け、候補調整など新体制の力量が試される。
県連の軸となるのは党所属の県議。ただ選挙対策や議会内のポスト争いが原因で会派は複数に分かれており、県連運営に影響を与えてきた。
こうした事情を踏まえ人選を任された高市早苗会長は新役員に各会派から人材を起用。政調会の機能強化なども図りつつ、バランスを重視した「全員野球」体制を構築したという。
具体的には党所属の全県議を役員に登用。執行部は統一地方選対応はまだ白紙としているが、再選を目指す現職県議は事実上の公認決定か。
また主要5役は自由民主党と自民党倭の2会派で占められ、自民党連合・創生から人選はなし。5人のうち4人は衆院選2区内の県議で、同選挙区の高市氏を支える構図となった。
昨年の総裁選で話題を集め、今度は大臣職を担いながら地元でも活躍を期す高市氏。会長選で同党は候補者を国会議員に限定したが、実質的な党運営を担う地方議員の指導力、そして協調にも注目したい。(松)