大和美酒之記5/木簡から奈良時代の酒再現 - 豊かな甘み、甕内面に白い痕跡も

奈良時代(8世紀)の都だった平城京の中心部、平城宮(奈良市)には酒や酢の醸造をつかさどる「造酒司(みきのつかさ)」が置かれた。天皇が住む内裏や宮中の祭典に用いる酒を造る役所だ。発掘調査では建物跡や井戸跡とともに、「造酒司」と書かれたものや酒造りの様子がうかがえる木簡が見つかっている。
奈良時代(8世紀)の都だった平城京の中心部、平城宮(奈良市)には酒や酢の醸造をつかさどる「造酒司(みきのつかさ)」が置かれた。天皇が住む内裏や宮中の祭典に用いる酒を造る役所だ。発掘調査では建物跡や井戸跡とともに、「造酒司」と書かれたものや酒造りの様子がうかがえる木簡が見つかっている。