奈良県3区では、自民党公認で立候補した田野瀬太道さん(50)が5選を確実にした。強固な支持基盤の下、選挙序盤から優勢を保ち続けた。

　田野瀬さんは4期12年の実績をアピール。各地域に張り巡らせた後援会に支えられ、公明党の支援も受けるなど、これまでの選挙と変わらぬ組織力で安定した戦いを繰り広げた。

　午後8時すぎに当選を確実にすると、橿原市久米町の橿原神宮会館に集まった支持者らを前に、田野瀬さんは「もっと大きな仕事がしたいと訴え続け、その場を与えていただいた。国を前に進め、地元の魅力を増進させたい。信頼をなくしている党を刷新し、なくてはならない政党にしていきたい」と述べ、支持者と喜びを分かち合った。

　5期目に向けては「ライフワークとしている教育、科学技術、首都機能移転のほか、地方創生や国土強靭(きょうじん)化などにも取り組みたい」と抱負を語った。