政治

奈良県大和高田市立病院の建て替え、事業費検証に不備 移転減収「0円」で試算

関連ワード:

 老朽化した奈良県大和高田市立病院(同市礒野北町)の建て替え候補地のうち、市が「最も安く工期も最短で完成する」として進めようとしているJR高田駅東側について、判断の根拠となった事業費の検証結果に不備があることが明らかになった。27日、市議会9月定例会の一般質問で分かった。

 

 市は10日、「市立病院に関する特別委員会」で、JR高田駅東側と現在地、現在地拡張案を候補とした市立病院建て替えに伴う整備費、維持費、旧病院の減収予想を合わせた総事業費を比較したコンサルタント会社による検証結果を報告。減収予想を経費のプラス換算として見積もり、JR高田駅東側への移転建て替え案では減収を「0円」と試算していた。

 

 しかし、沢田洋子市議(共産党)は一般質問で、移転前の一定期間、手術や入院患者の受け入れを制限するため、移転後も含め、患者離れや収入減が回避できないと指摘した。

 

 これに対し、市立病院事務局長は指摘を認め、建て替え地の方針を判断する根拠となった検証結果の不備が明らかになった。

 

 このほか、9月定例会は26日、委員会付託していた28議案と意見書2件を可決、認定。27日、一般質問を終え閉会した。

こちらの記事も読まれています

特集記事

人気記事

  • 奈良県の名産・特産品・ご当地グルメのお取り寄せ・通販・贈答は47CLUB
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド