新・大和の神々/16 売太神社の阿礼祭(大和郡山市稗田町) - 「お話の神様」を顕彰
現存する日本最古の歴史書「古事記」の編さんに携わった人物で知られる稗田阿礼(ひえだのあれ)。稗田阿礼を祭る大和郡山市稗田町の売太神社では毎年8月16日、稗田阿礼の功績をしのぶ「阿礼祭」が営まれる。(竹内稔人)
古事記の序文によると、稗田阿礼は天武天皇に舎人(とねり)として仕え、一目見れば暗唱し一度聞けば記憶する聡明な人物だったという。天武天皇の命で読み習った歴代天皇の系譜や各氏族に伝わる伝承を、元明天皇の時代に太安万侶(おおのやすまろ)が筆録し、712(和銅5)年に古事記が完成した。
稗田阿礼を西洋の童話作家アンデルセンに匹敵する「お話の神様」としてたたえよう―。そう呼び掛けたのが童話作家の故久留島武彦さん(1874~1960年)。全国の童話人が賛同し、1930(昭和5)年8月16日に第1回阿礼祭が開かれた。
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