中止の公共事業「必要」 北葛4町と地域政策研究会が五條市、王寺町を視察
奈良県北葛城郡の王寺・河合・上牧・広陵4町をはじめ西和地域の持続的な発展と活性化へ活動する北葛地域政策研究会(会長、乾浩之県議)は8月18日、「健康と命を守る」をテーマに五條市と王寺町への視察を行い、30人が参加した。
山下真県知事の予算見直しによる公共事業中止について、その必要性や地元の声を知るため、五條市の大規模広域防災拠点と王寺町の西和医療センター移転整備で説明会を実施。平岡清司五條市長と平井康之王寺町長から直接、話を聞いた。
平岡市長は「防災拠点は必要な事業。理解してくれた住民を裏切ることにもなる。市民、県民を守る拠点を実現したい」と話した。
一方、平井町長は「移転・整備構想は西和7町の首長が同意している。県には今後、住民に合理的で納得のいく説明をできるようにしてほしい」とした。
乾会長は「二つの公共事業について必要であることが確認できた。県議として、必ず知事に現状を伝えたい」と話した。