奈良市新斎苑訴訟、市会が和解案を可決 - 用地買収を巡る損害賠償請求

賛否二分、議長裁決
奈良市議会の5月臨時会は10日、本会議を再開し、市の新しい火葬場「市斎苑『旅立ちの杜(もり)』」(同市横井町、昨年4月開業)の用地買収を巡る損害賠償請求訴訟で奈良地裁が示した「債権の放棄」を含む「和解案」について採決。18対18で可否同数となり、地方自治法116条の規定により、北良晃議長の裁決で同案を可決した。前日の議案審査特別委員会でも賛否で意見が分かれた和解案は、文字通り、議会を二分する形で決着を見た。