ためにする議論のように思えてならない。…
ためにする議論のように思えてならない。奈良市議会の懲罰委員会で、本会議中に居眠りしていた議員に対し、「陳謝」の処分とした。
これは本会議の採決で、隣の席にいた同じ会派の同僚議員が眠っているのを見て、代わりにボタンを押してしまったことから問題になった。
同じ会派だからという、軽い気持ちだったろうが、してはならないことをしてしまった。市民の負託をうけた議員の採決の1票の重みは、議長経験のある本人がよく知るところだ。
これが問題視され懲罰委員会が設置されたが、押した当人はその責任を取る形で、すぐに辞職した。このため「居眠り」についてのみ問う委員会となつた。
弁明の機会を設けたが、欠席したたため、本人抜きで「陳謝」という処分になった。本人は次期選挙には「出馬しない」と、既にけじめをつけていた。
欠席したのは、いかに弁明しようとも「申し訳ない」以上の何物でもなく、議会の判断にまかせたようだ。これは国会をはじめすべての議会において問題視されるなら、画期的な出来事だったともいえる。(治)