かつては参院選の時には「党より人」と言…
かつては参院選の時には「党より人」と言われた。政権を争う衆院と違い、識見、人格共に優れた人物が選ばれるとされたからだ。
今や政党選挙の場となっているのはご存知の通りだ。他の政治家は見識がなくともいいかというと、そういうことではない。いずれの政治家にも求められるものだ。
先週末に県議会の自民党会派が分裂した。出た人残る人の思いや言い分はそれぞれだが、その構図は見え見えだ。6月議会の議長ポスト狙いが大方の見るところだ。
これまで数の上では過半数を占めていた自民党・無所属の会だが、第1会派は変わらないものの6人が抜けた。このままでは議長ポストは守れない。
離脱した6人の会派は知事与党の日本維新の会や立憲民主党議員らの会派と組むつもりか。議長選はおそらく参院選とかぶる時期だ。選挙で戦っている相手とどうするか見ものだ。
議会の顔といえる議長職に、そこまで執念を燃やすのは異様に映る。国も地方も自民党が、今一番改革しなければならないことがあるはずだ。どこを見て仕事をしているのかと言いたい。(治)