母子2代、笑顔で健やかに 奈良で「達陀帽いただかせ」 - 東大寺お水取り2023
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「お水取り」の名で親しまれる東大寺二月堂(奈良市雑司町)の修二会は15日未明、満行を迎えた。一夜明けた同日朝から、行で使った帽子を子どもたちにかぶせる「達陀(だったん)帽いただかせ」があった。
達陀帽は火の行の達陀で練行衆がかぶる金襴(らん)の帽子。子供がかぶると呪力が宿り、健やかに育つと伝わる。
奉仕する二月堂朝参講(横田好弘講社長)の講員らが「身体健全に守らせ給え、南無観自在菩薩」と念じ子どもたちに帽子をかぶせた。講員として参加した上田豊さん(73)は「皆さんの健康を願ってご奉仕し、自身も御利益をいただいています」と話した。
帽子をかぶせてもらった奈良市の岸本心都葉ちゃん(1)の母の真希さん(29)は「自分も小さいころ、かぶせてもらい健康で過ごせたので娘を連れてきました」と笑顔を見せていた。