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「生飯投げ」鳥獣にもご飯を - 東大寺お水取り2023

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生飯を投げる練行衆=6日、奈良市雑司町

 東大寺二月堂の修二会(しゅにえ=お水取り)の本行中、練行衆の正式な食事は1日に1回。食事も行の一部であり、「食(じき)作法」として正午ごろの長い祈りの後にとる。日によっては翌日の午前4時ごろになる下堂の時まで、食事はもちろん水を飲むことも禁じられる。

 

 鳥獣のために練行衆が取り分けたご飯は生飯(さば)と呼ばれ、食堂を出る際、紙に包んで向かいの閼伽井屋(あかいや)の屋根に勢いよく投げる。ただし、今年初めて行にこもった「新入(しんにゅう)」の練行衆は、本行前半の「上七日」には行わない。

 

 この日も、食作法が終わる頃には賢いシカやカラスが集まっていた。

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