前行の別火終え「参籠宿所入り」 - 東大寺お水取り2023

東大寺二月堂(奈良市雑司町)の修二会(しゅにえ、お水取り)は28日、練行衆が前行の「別火(べっか)」を終え、本行中に寝泊まりする参籠宿所に入った。
練行衆11人は午後3時すぎ、境内の戒壇院に設けられた別火坊を出発。戒を授ける「和上」の上司永照さんを先頭に、大仏殿裏の参道を進んだ。
二月堂下の参籠宿所前では橋村公英別当や長老らが出迎え、練行衆は頭を下げて部屋に入った。
本行はきょう1日未明に食堂で上七日(前半7日間)の「授戒」の儀式があり、開白法要が営まれる。午後7時ごろには、二月堂の舞台に大きな松明(たいまつ)が上がる「お松明」がある。毎年大勢の拝観者が訪れる「お松明」は、3密を避けるため、二月堂周辺の拝観者数を制限する。