一足早く「試別火」入り 大導師の森本さんと新入の上司さん - 東大寺お水取り2023

「お水取り」の名で親しまれる東大寺二月堂(奈良市雑司町)の修二会(しゅにえ)で、今年初めて大導師を務める森本公穣さん(54)と初参籠(さんろう)となる新入(しんにゅう)の上司永観さん(26)が15日、他の練行衆より一足早く5日前に前行の「試別火(ころべっか)」に入った。
午後6時30分ごろ、森本さんと上司さんは同寺の戒壇院に設けられた別火坊へ。28日まで別火坊で寝起きし、心身を清める期間として本行中に唱える「声明(しょうみょう)」の稽古などに励む。他の練行衆は20日に試別火に入る。
修二会は本尊・十一面観音菩薩に人々に代わって罪を懺悔(さんげ)し、五穀豊穣(ほうじょう)や天下泰平などを祈る法会(ほうえ)。一度も途絶えることなく続けられ、今年1272回目。